情報オリンピック合宿中止

まえがき

僕のいる地域は東京の隣にある多摩ニュータウンという地域で、地震の被害については交通機関のマヒ以外は無事でした。

震災にあっている人のために出来ることは限られているので、はてな経由で200ポイントだけ寄付したのち、元の生活に戻ろうということで、電力に配慮しつつ情報オリンピックの合宿の対策をしてきましたが、ここに来てやはり合宿は無理だということになりました。

合宿概要

JOIのかかわる合宿は春と夏の2つがあるが、ここで言うのは勿論春合宿である。

JOIの春合宿は2月に開催される本選の次のラウンドと位置づけられ、本選の成績優秀者が参加できる。

この合宿はJOIの一般的な活動の1つとして参加者の技術向上を図るトレーニング合宿であると同時に、その年のIOIへの日本代表4名を決める選抜合宿でもある。(というかこっちのほうが大事)

今回の合宿は2011/03/19から2011/03/25まで、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター(通称オリセン)および目黒区駒場NTTデータ駒場研修センターを往復しつつ開催する予定であった。

合宿のメイン行事は、4〜5時間かけて3〜4問を解くという競技日程を4日行うことであり、これは研修センターにてPCや競技用のサーバーなどを用意して行う。この成績によって日本代表を決定する予定であった。

事情

これはあくまで参加者側としての予測だが、最も大きな事情は、やはり電力事情だろう。4〜5時間ちゃんとシステムが稼働しなければならない。ノートPCのバッテリーやUPSなどを使えば稼働できないことはないかもしれないが、やはり万全の体制で臨めないのは辛いといえるだろう。

また関東に人を集めること自体に不安が残るというのも正しいだろう。(電力、交通、経済、治安、原子力など…1つ1つはごくごく些細な問題でも、やはり人を集めて何かを開催するのには厳しいものがあるだろう…)

代替

今回の連絡では、当たり前だが、予定されていた合宿は中止ということしか決定していない。しかし、IOIの日本代表4名は何らかの方法で決定しなければならない。

  • 本選の成績を用いるという方法はこのさい妥当だと言えるだろう。
    • 本来ならば、「代表は合宿で決定する」と予告されていた状態での本選であり、それを考慮した上での成績になっているはずだから、代表決定の指針としては不適当という指摘はできるだろう。
    • また、本選の問題の傾向はIOIの傾向とは遠く、その点でも代表決定の指針としては不適当と言える。
    • ただ、このような事態であることを踏まえた上では、妥当な選択肢に入っていると言えるだろう。
  • オンラインコンテストの実施は交通事情や開催場所の問題を解決できるという利点がある。
    • オンラインであるため、コンテストとしての競技環境の厳密性にばらつきが出る可能性があるという問題がある。
    • また、現在は電力を主としてインフラに不安があり、その点でも競技環境に不公平さが出るというのは否めない。障害が起こった場合の対処が難しくなるだろう。また輪番停電に該当してしまっては手の出しようが無くなる。
    • 個人的には寂しい。
  • 時期を4月にずらすということも視野に入る。
    • 4月に入っても相変わらず電力インフラは不安定なのではないだろうかという問題はある
    • スケジュールの調整も問題になる。
    • また会場の確保と競技環境の整備も難しいだろう。仮にこの方法で開催できたとしても、縮小運営になりそうである。寂しい。
  • 関西など影響のない地域に移して開催するという方法も提案されている。
    • この方法だとスケジュールの問題は生じない。
    • 関東組としては新幹線の確保ができるかが心配である。
    • 前項と同様に会場の確保と競技環境の整備は問題だろう。

ところで

ところで、合宿には岡本玲さんに来ていただけることになっていたようだが、これはもはや無理なのだろうか…せっかくなのでお目にかかりたいところだが。(しかしエンタメ事情に全く通じていないおかげで実は女優さんという以上の認識を持っていない)

まとめ

僕自身の意見というのは、まだ決まっていない。どの選択肢も微妙に欠点があるから、難しい。

ところで、僕が合宿に参加するのは、もちろんIOIに出るためだし、JOIの良質な問題を味わうためでもあるし、そして、JOI参加者の面子と机を囲んでだらだらとTwitterをするためであるのだ。合宿が仮に開催できたとしても、この3番目の愉しみは何かしら縮小される可能性が高いだろう。それはちょっと寂しいなあ。